裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

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強盗

罪を憎んで、人を憎まず!? ~いざ判決の時「強盗」~

判決の時間は、被告や被害者の想いとは裏腹に、5分程度で終ってしまう。
そう考えると恐ろしく呆気ないものである。
しかも1人の判決が終わればまた違う1人と、
まるで流れ作業のレーンで作業をしているような感覚を覚えてしまう。

そんな物思いに耽っていると、
いかにも縄に縛られた凶悪そうな<a href=”http://www.google.co.jp/imgres?q=%E4%B8%89%E5%9C%8B%E9%80%A3%E5%A4%AA%E9%83%8E&hl=ja&sa=X&tbo=d&biw=1366&bih=653&tbm=isch&tbnid=gAe0GEVHEhJiSM:&imgrefurl=http://9jo.e-nara.info/index.php%3Fmn%3Dclp%26id%3D26&docid=LOvfnHubkTUY2M&imgurl=http://9jo.e-nara.info/tinyd1/images/mikuni.jpg&w=571&h=853&ei=LTS_ULnbK4LOmgXp0IDACQ&zoom=1&iact=hc&vpx=536&vpy=257&dur=542&hovh=275&hovw=184&tx=80&ty=169&sig=102105866960089344141&page=1&tbnh=150&tbnw=99&start=0&ndsp=27&ved=1t:429,r:22,s:0,i:154″ target=”_blank”>三國連太郎</a>似の被告が入廷してきた。

主文
被告人を懲役3年に処する。うち未決拘留分20日を算入する。

判決理由
今から8年前の事件。
当時から路上生活を行っていた被告。
そんな被告に同じ路上生活をする主犯格の共犯者から強盗プランを持ちかけられる。
そのプランを聞き、難なく受け容れた被告は、主犯格の共犯者と実行に移す。
なかなかの行動力だ。
そして、強盗先に選んだのは、大した収穫を期待できない「ショップ99」。
早速入店すると、主犯格の男が刃渡り18.3cmの銃刀(包丁)を客を装った被告に突きつけ、
当時19歳のアルバイト店員に対して、「この男を殺すぞ」などと脅し、
レジ内の売上金8万7千円余りを強取したというもの。

結局先に共犯者が逮捕、起訴されて、H17年2月10日に判決が下り、既に実刑となっている。
この間被告はというと、偽名を使って警察の目を掻い潜り、逃れ、逃れる生活を過ごしていたとのこと。

「薄利多売を旨とする店舗の貴重な売上金を強取するといった悪質性、
脅迫を受けた当時18歳だった店員の心理的なダメージ、そして偽名で逃げていた事実」
「またNPOの管理・保護を受けてきたが、その効果が見られなかったことなどからも、
社会内更正の見通しが立ちにくい」ことがこの量刑の主判断材料となった。
ただ減刑酌量の余地もあり、
「犯行時の分け前も得られなかったこと、また前科もないことから、
再犯の可能性が低いことを勘案して、上記のような減刑となった」ようだ。

確かに、強盗の法廷刑は「懲役5年以上」。
そう考えると、かなりの減刑である。
「分け前がなかったこと、主犯ではなく従犯であったことなどを考えると、
この量刑は重い刑だと思いますが、それほど強盗という犯行は、
重い罪であるということを反省してほしい。
今度社会復帰をした際は、くれぐれも繰り返さないようにしてください」
といった裁判長からの言葉で閉廷となった。

 

(了)