裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

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遠隔操作ではなく、男は黙って実行あるのみ!!(偽計業務妨害罪/中編)

遠隔操作ではなく、男は黙って実行あるのみ!!(偽計業務妨害罪/中編)

起訴状の朗読中にも裁判長から何度も制止される
威勢の良い梅干しオヤジ。
そんな梅干しオヤジを弁護するペテン師のような顔をした弁護人も
早くもあきれ顔だ。
それでも裁判は若干の中断をはさみながらも冒頭陳述まで進むことができた。

そして梅干しオヤジの身上が読み上げられる。
中学卒業後、農業、漁業と職を転々としたあと、
下水道処理の仕事に従事していたが現在は無職。

離婚歴があり、これまでに同種の犯罪があり前科3犯。
うち2犯は威力業務妨害罪に問われ、昨年7月にその刑期を終えているとのこと。
ただどうもこの梅干しには、納得のできないことが今回の事件前にあったらしく、
今回事件を引き起こしたのも、どうも過去の経緯が原因のようだ。
+ + +
話は平成20年に遡る。
どうやら被告は、あることがきっかけで、某鉄道会社に対して恨みを持った。
そして、「新幹線をひっくり返すぞ」と脅しの電話を掛けたことにより有罪判決を受けた。
ここが今回の事件のそもそもの発端のようだ。
その時の取り調べの際に「調書をねつ造された」と思い込んでしまった梅干しオヤジ、
強い怒りを覚えてしまった。結果その時に調書を作成した○○検事に敵意を持つこととなる。

釈放後、もう1度自分の主張を聞いてもらおうとして、
「○○検事を出せ」と言って、何度も検察へ脅迫の電話を入れるようになった。
当然捕まる。この時は○○刑務所へ投獄されることとなった。
更に敵意が膨らむ梅干し。
そして平成24年4月に出所し、今回の事件を引き起こしたようだ。

とここまで検察が読み上げたところで、梅干しオヤジの我慢の限界が来たようだ。
「はい、裁判官!! ワシの言うことを聞け!」
「あなたにはのちほど話す時間がありますので今は聞いていて下さい」
「検事の言うことばかりを聞いて!! ワシにも言いたいことがある!!」
「勝手に発言しないでください、退廷を言いますよ!」
「そんなもん構わんわ!ワシの言いたいことも言えんようなもんいつでも出て行ったるわ!!」

仕方ないと思った裁判長、ペテン弁護人に助け舟を求めた。
「現在私は国選ですが、本人は私選をつけると言っているので、
現段階での私の意見ということになりますが・・・」
ときっちり前置きを述べるペテン。
「構いません、お願いします!」
ひとまず梅干しを黙らせて欲しい裁判長。
「後で話す時間がありますので、もう少し待って下さい!」と諭すペテン。
「そやかてワシの言うことを一切聞きよらん!!検察の味方ばっかししよって!!
今度ワシが裁判を起こしたら、お前らが今度は被告じゃからな!!」
と切れる梅干し。堂々巡りの様相だ。

 
遠隔操作ではなく、男は黙って実行あるのみ!!(偽計業務妨害罪/中後編)へ続く

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