裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

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遠隔操作ではなく、男は黙って実行あるのみ!!(偽計業務妨害罪/中後編)

遠隔操作ではなく、男は黙って実行あるのみ!!(偽計業務妨害罪/中後編)

暫く押し問答が続いたが、どうにか冒頭陳述が再開となる。
ここから今回の事件の犯行の手口がクッキングパパから述べられることとなった。
+ + +
以下はいずれも電話での犯行によるもの。
①某鉄道会社へ「新幹線をひっくり返す、女の人質をとった」
②検察へ「新幹線をひっくり返す、何十人も人を殺す」
「検事を出せ、人質を取った」など。
検察はとりあわなかったが、結果的に警察はこの電話を受けて35名を緊急配備し、
警戒態勢に入らせ、車両も止まったのだ。
③大阪府警府民対応応接センターには3回電話し、
「刑事を出せ、指紋は勝手に取られたものだ、自分のものではない」
「人質を取った。以前自分を取り調べた検事、警察を出せ。
新幹線をなんぼでもひっくり返すぞ」
「検事を出せ、新幹線をひっくり返すぞ」
これを受けて、新大阪駅は普段よりも警察を増員して警戒に当たらせた。
④10月には府警1Fのロビーに封筒を所持して現れ、
「調書をねつ造された。自分を取り調べた検事を出せ!許せない!!」
などと言い、内容物にも同様のことを記載されていた。

そして平成18年には、14件電話をし、検察にも複数回電話をしている・・・
その時再び梅干しが沈黙を破った。
「同じことばかり言わないでください、検事が悪いんぞ!!」
「今は発言の機会ではありません、法廷の規則に従わなければ退廷を命じますよ!」
「退廷でも何でもさせればいい、何十回でも出て来るぞ」
「ワシの見覚えのない指紋、署名が勝手につくられて腸の煮えくり返る思いじゃ!!」
「調書に書かれた電話帳の記録も何であんなことに・・・」
梅干しの言い分も聞きたいが、今は少し黙って欲しいと傍聴席の誰もが感じた。
それを汲んだか、裁判長はクッキングパパに、細かく調書を読むように伝える。
+ + +
梅干しは前々回の釈放後に弁護士会館へ行った。
しかし、弁護士会の誰もが対応しなかったことでいよいよ怒りが収まらず、
そのまま警察へ電話をすることとなった。
その後知り合いの倉庫に寝泊まりして、
検察にあてて計400回程度電話を掛けて、
結局威力妨害罪として懲役2年、執行猶予4年となった。

その後も全く納得していない梅干し。
「怒りの抑えきれない」梅干しの目の前で証明した証拠のいずれもを
「ねつ造された」と思い込み、
そして「主張を聞かせるには脅しをかけるしかない」と思い込み、
今回の事件に及んだとのことだった。

話がややこしいが、要は話を誰も聞いてくれなかったことに対して怒っているらしい。
ここまで来るのに裁判の予定時間数分前である。

それでも裁判は進行する。
そして、いよいよ待望の梅干しの話す時間である。

 

遠隔操作ではなく、男は黙って実行あるのみ!!(偽計業務妨害罪/後編)へ続く

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