裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

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まやかしは人の華(証人喚問編)

まやかしは人の華(証人喚問編)

生活保護法違反で起訴されているカーネルサンダース被告裁判の続編。

メット弁護士が情状証人として召喚したのは、通称「タイルおばちゃん」だ。

 

◇   ◇   ◇
「被告との関係は?」
「内妻関係です」
恋に年齢はない。タイルおばちゃんも年の頃60歳前後だ。

「いつから(内妻関係)ですか?」
「1年半~2年ほど前で・・・古紙回収の時に知り合いました」
出会いは突然のようだ。

「この時被告は生活保護を受給していましたか?」
「確か未だだったと思います」
しかし、タイルおばちゃんのこの回答は、メット弁護士の予定に反したものであったのだろう。
この後、両者でヒソヒソと打ち合わせをし、タイルおばちゃんは証言を撤回、
「被告が生活保護を受給したのは証人と知り合う前であった」と訂正されることとなる。

「今回の事件を聞いてどうでしたか?」
「びっくりしました。そしてどうしてもっと早く気付かなかったのかを反省しました」
「もしあなたが不正受給のことを知っていたらどうしましたか?」
「自分が説得して、それで止めさせていたと思います」

「被告の普段の仕事ぶりはどうですか?」
「一生懸命する人です」
「普段の金遣いはどうですか?」
「無駄遣いをしません」

「今後は?」
「できるだけ被告と一緒に住みたい。そしてしっかりと見守っていきたいと思っています」
「社会復帰後は?」
「友人の○○氏に今の仕事を任せているので、仕事のお願いをしようとは思っています」
「今後被告が何らかの犯罪にかかわることがあったらどうしますか?」
「絶対に許しません。一緒に暮らす自分が見守っていきます。
今自分はペースメーカーを入れて、今の年金を頂くまでに生活保護を貰っていた
ことがあるので、自分は生活保護に助けられた。
だから生活保護には感謝している。だから・・・被告を見守っていきたい」
「今後犯罪を起こさせないための対処はありますか?」
「自分が被告と一緒に住んで、一緒に居ながら見守っていきます」

その後、淡々検察からはタイルおばちゃんへの質問はなかった・・・。

 
まやかしは人の華(被告は語る編)

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