裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

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ナマポ不正

まやかしは人の華(冒頭陳述編)

生活保護法違反で起訴されているカーネルサンダース被告裁判の続編。

先ずは冒頭陳述。
カーネルサンダースは中学卒業後に食料品販売などの職に就いた後、
転々としながら、平成8年より廃品回収業を行うようになった。
これまでに離婚歴があり、子どもは2人居るが既に婚姻関係は破たんしている。
カーネルは逮捕直前まで更正施設に入居していた。
これまでに前科2犯あり、強盗致傷、殺人未遂、窃盗の罪で、懲役11年に処せられている。
この罪は、平成20年に出所となっている。

平成20年に出所後、軽トラで廃品回収業を行ったが、
経営は赤字続き、運転資金も高利貸しなどから80万円を借りていた。
今回事件を起こしたのは、前の親方から生活保護不正受給の話を勧められ、
クルマダニと名乗る者の紹介を受けた。
そして、クルマダニに生活保護不正受給の指南を仰いだ。

カーネルは、役所に対して、生活保護受給申請時に
月15万円程度の収入があったがないと申告していた。
なおクルマダニに対しては、謝礼として、生活保護費の中から毎月4万円を支払っていたとのこと。

今回事件が発覚したのは、○○市に匿名の投書が届いたためである。
そして、役所が調べたところ古紙回収業者である◇◇産業から被告に対して、
金銭授受の実績があったこと、また被告が出したゴミ袋からガソリン代金のレシート、
プリカなどの経費が出てきたため、これが収入の証拠となって逮捕となった。
なお、経費の状況より、生活保護の受給の一部は正当受給と考えられるが、
5か月程度は不正受給に相当するとのことである。

逮捕後被告は供述の中で、△△から○○に移った理由として、
「当時の親方から離れたいと思ったから。新しい親方になってから天引きされる金額が減った」
と話していたとのこと。

・・・一部受給といった方法を探れば良かったのではないか。
そう感じさせる事件だ。

 

 

まやかしは人の華(証人尋問編)へ続く