裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

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不法入国 罪名

ニッポンに幻想を抱いて Ⅰ

♪~恋人たちは まるで幸せそうに・・・

少し古めの歌をチョイスしたことををお許しください。
というのも法廷には一世を風靡し、最近は結婚と離婚を繰り返している
「あゆ」こと浜崎あゆみを彷彿させる検事が鎮座していたためだ。

そんな妄想に耽っているうちに、
眩いパステルカラーであるショッキングピンクのフリースに、薄い水色のスウェットに身を包んだ被告が、
法廷警備員に連れられて入廷してきた。
29歳、フィリピン女性。
開廷前にも関わらず、既に涙ぐんでいる。よほど祖国が恋しくなったに違いない。

そんな被告の罪名は「電磁的公正原本不実、同使用」よく分からない罪名である。
一体何をしたのかを教えてくれ、あゆ検事!

そして、あゆ検事による若干たどたどしい起訴状の朗読がはじまったが、
被告にとって、日本語のみでの公判はツラすぎるため、タガログ語を話す翻訳者が予め用意されている。
そのため、裁判のテンポは格段に落ちてしまうのは致し方のないことだが・・・。

被告は、共犯者3人と共謀の上、日本人の配偶者となるよう婚姻届の不実の申請を行ったことにより、
起訴されたとのこと。
要は、ニッポン人男性と偽装結婚をしてニッポン国籍をGETしたということだ。

確か一昔前ならば、男たちが「強い日本の円」の力に物を言わせて、
大量のフィリピン女性を日本に呼び寄せたことがあったように記憶しているが・・・。
不況にあえぐニッポンに未だその輝きが残っているというのか、あゆ?
ニッポンに幻想を抱いて Ⅱへ続く