裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

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偽装パスポート使用

過去の大国「ニッポン」(中編)

(中編までのあらすじ)

韓国からお金を稼ぐためにニッポンへの不法入国を果たした韓国顔の被告。
そんな被告を正すため、低音ボイスが魅力的な宝塚ボブ検事が堂々と被告の罪を読み上げる。
一方、被告の明日を庇護するため、コンパクト六法片手に駆け出しのたまご肌弁護士が、
執拗な被告人質問をはじめるのだった。

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>起訴されている事実は認めますか?
「はい」
>はじめに日本へ来たのはいつですか?
「1990年です」
>来日した目的は何ですか?
「日本人と結婚するためです」
被告は韓国人で日本語があまり話せないということで、今回も通訳者付きだ。

>どこで知り合ったの?といきなりため口になるたまご肌。
「韓国で知り合いましたが、結婚生活に適応できず、
1年程度で離婚をし、その後韓国に居る母と一緒に暮らしていました」
>韓国では何の仕事をしていたの?
「子供服を売る商売をしていました」
>次に日本へ来たのは?
「1998年です」
>目的は何ですか?
「はじめは観光目的でした」
>来日した時は何をしましたか?
「友だちの家に居て、観光をしました。その後ホステスの仕事をやるようになりました」
>なぜですか?
「友だちがホステスをしていましたので、一緒にはじめました」
>ホステスをしている時は心配ではありませんでしたか?
「心配でした。アルバイトをしてそれを生活費に使っていたましたが、
いつ捕まるかとずっと怯えていました」
>そのあと、いつまでホステスをしていましたか?
「ずっとです。2002年4月にクラブへ警察か入国管理官かが来て、
そのまま強制送還となるまで続けていました」
・・・この時点で4年が経過している。
日本の治安がいいという安全神話はもろくも崩れ落ちる。

>次に来たのは?
「その3~4週間後です」
>何のために来たのですか?
「お金を稼ぐためです」
>何で稼ごうと考えていたのですか?
「その前もクラブで働いていたので、安易にホステスと考えていました」
>楽に稼げるの?
「私がダメでした、知り合いが日本に居なかったので恥ずかしくありませんでした」
>その時に入国した方法はどういったものですか?
「他の人のパスポートで入国しました」
>どうやってそのパスポートを取得しましたか?
「2002年2月に韓国の居酒屋で酒を飲んでいる時に、大声で強制送還されたことを言ったあとに、
知らない男が「また日本へ行きたいか」と話しかけてきました。
それで『また行きたい』と返答したら、
『2~3週間後に行けるようにしてあげる』と言われました」
>偽造パスポートはどこで受け取ったのですか?
「インチャン空港で受け取りました」
>その時にいくら支払いましたか?
「20万円を支払う約束となっていました。
そして使えなくなっていた自分のパスポートと交換して、自分は新しいパスポートを手に入れました」
>その後男性とは連絡を取りましたか?
「関空に着いた時にその男も居ました。
しかしパスポートとチケットを返すからと言ったまま、その後男とは連絡が取れなくなってしまいました。
結局20万円は支払いませんでした」

・・・韓国では、こんなにも簡単に偽装パスポートが手に入るものだろうか。

 

過去の大国「ニッポン」(後編)に続く