裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

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強制わいせつ 未成年 義理の娘 裁判傍聴 公判記録

本能のダンス(証人は語る編2)

続いて、証言台へは2人目の証人が呼ばれる。
被告の母親だ。
その姿を見て、早速涙ぐむ被告。舞台は整った。

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まずは、ゴルフドライバー弁護士からの質問。
「腎臓を患っており、現在週3日透析を受けなければならず、
また▲▲市へ戻って透析を受けることになっているのに、
そんな中、時間を縫ってわざわざ○○○より大阪に出向いたのはなぜですか?」
「まさかと思いよったことを息子がしでかしたので・・・駆けつけました」

「高校卒業まで▲▲市に居て、その時はどんな青年でしたか?」
「人から好かれていて、こういう・・・こんなことをするとは夢にも考えられませんでした」
「これまでに仕事を変えたり、離婚をしたりとあったが、
その度に○○○に連絡はあったのですか?」
「平均年1回程度は帰ってきていました。また電話はしょっちゅうありますし・・・。
最近では夏休みに帰ってきました・・・だから大阪できっちりしていると思っていました」

「現在の(内妻)関係を知っていますよね?」
「はい。本当の家族だと思いました。
仲のいい姿を見て、本当に良かったと思っていました・・・」
「事件を聞いて?」
「TVや映画にあるようなことをわが子がしたかと思うと、
本当に被害者の方には申し訳ない気持ちで一杯です」

「これまでに偏りや異常は見られましたか?」
「いやーないです、全然なかったです。弁護士の先生に話を聞いて・・・」

「何れにしても社会に戻ることになりますが、
○○○での受け入れ態勢として、住むところはご実家になると思いますが、持ち家ですか?」
「はい」

「部屋は?」
「あります」
「仕事は?」
「何とかどこかにお願いをして見つかればと思っています。
そして被害者の方に少しでも償うことができればと思います」

「被告も少し精神的に不安定になっていますが、
実家で引き取って監督をしてくれるのですよね?」
「はい」
「被害者から『引っ越しをせなあかん』と言われ、それでも『お金がない』」と言われましたね?
「はい。それで30万円を振り込みました」
「また被告の荷物を実姉が引き取りにいった時にも20万円を現金で渡しましたね?」
「はい」
「周囲に迷惑を掛けましたが、被告に今後どうして貰いたい?」
「周りの人たちがいい人ばかりで・・・いろいろと面倒を掛けてしまい、
こんなにしてくれたことは本当にありがたいことです。
取り返しのつかないことをしたわけですからきっちりと償ってほしい」

「被告へ何かあれば」
「一所懸命にやっていかなあかんよ」
この言葉を聞いて、被告は嗚咽をはじめるのだった。
片やチェリー検事は「特にありません」とあっさりと引き下がるのだった。

 

 

本能のダンス(いざ結審前編)へ続く