裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

3

未成年者 強制わいせつ裁判 裁判 膨張ブログ 大阪地裁

本能のダンス(いざ結審前編)

チェリー検事から証人への質問がなく、少々拍子抜けの感を否めないまま、
裁判は被告人質問へと進んでいく。

先ずは、ゴルフドライバー弁護士からの質問。

—————————————————

「調書の内容は?」
「大丈夫です」
「調書の中にある陰部を触ったときに『興奮しているやろ、濡れているな、感じているな』
などを被害者に言ったとあるが、事実ですか?」
「早く取り調べが終わって楽になりたいと思い、何でもはい、はいと言ってしまいました」
と言って涙ぐむ被告。

「警察は供述内容が記録に残ることはないと言ったのですか?」
「自分から言ったことではありません。自分が罪を犯したから
そんな風に書かれても仕方がないと思いました」

「それにしても、なぜ何度も・・・更に長期間このような行為をしたのですか?」
「やっぱりいつも膝の上に乗ってきて・・・かわいく感じました。
かわいい、かわいいの延長だと思いました」
「その説明ははじめの1回は理解できなくもないが・・・なぜ繰り返したのですか?」
「・・・その子に対して、一生を掛けて・・・」
嗚咽交りで質問の核心を避けた回答をする被告。

その時、これまで沈黙を守っていた女性裁判官から苛立ち交りの鋭い声が法廷内で響く。
「そうじゃなくて、何で繰り返したのって聞いているのでしょ!」
「・・・可愛さのあまりです」

「バレなければいい、嫌がっている風にも見えなかったと話していたでしょうが。
今考えてみてどうなの!!
「・・・・・・」
回答に詰まる被告。これで一気に法廷内は引き締まった。
完全にアウェーの中、ゴルフドライバー弁護士が質問を続ける。

「償いはお金で返せないが、これからもそのことは考えていくつもりだと話していましたね?
12月に電話すると70万円は受け取りましょうという話になりましたね?」
「はい」
「成人するまでは送金を考えているの?」
「はい」
「いくらくらい?」
「月に3万円くらい」
「共同生活をしていた時の支払いも今後払っていくつもりですか?」
「はい」
「今後について。こうして社長も来てくれたがどう思ったの?」
「今まで僕のことを見捨てないで一所懸命助けて頂きまして、
一生の恩人だと思い大切にしたいと思っています」
とスラスラ話す被告。

「イチからやり直す?」
「はい」
「生きていくのがしんどいと一時期漏らし、不安になっていたが、今は?」
「大丈夫です」

「被害者と元内妻へ今の気持ちとなぜこのようなことをやったのか?」
「被害者には一生残る傷を残したことは反省しています。
それでもやはりかわいい・・・僕を慕ってくれて・・・。
その可愛いさのあまりにやってしまった。実の子だったら絶対に許されない」
「実の子じゃなかったらいいの?」
「いや、本当の子だったら許されないことをしてしまいました」
「身勝手に尽きるね?」
「はい」

ここに来てようやく被告の本音が出た。
被告は被害者が血の繋がっていない内妻の娘であるため、
性の対象として見ていた、ということであろう。

 
本能のダンス(いざ結審後編)