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空いた時間にフラッとプチ傍聴

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切っても切れない腐れ縁~覚せい剤取締法違反~Ⅱ

切っても切れない腐れ縁~覚せい剤取締法違反~Ⅱ

(前回までのあらすじ)
休みが続き、暇を持て余した北尾似の被告。
フラフラと繁華街へ行き、そのまま覚せい剤を購入。
近くのパチンコ屋で注射したあとあえなく逮捕。
これまでも同様のことを繰り返し、前科8犯ときている。
さぁ、どうする若者弁護士!

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若者の弁護士が打った手は、情状酌量に訴えかけるものであった。
そして弁護側からは、2名の証人喚問を行っていた。
1人目は、前職(塗装業)の同僚が証言台へ。
弁護人との打ち合わせが功を奏して、
予定通りの質問を繰り出す弁護人の質問に対して、
「彼と一緒に働くのは、本当に楽しくて」
「何か彼と一緒に居ていると楽しいんですよね」
「また彼とは一緒に働きたいと考えているので、自分からも社長にお願いする」
「1人になるとまたやってしまうといったことがないように、
休みの日は彼がひとりにならないように誘うようにする」
など、被告の好人物ぶり、友情をアピール。
さらに出所後の職についての不安をそれとなく回避している。
そして、この事件の不思議な争点となっている余暇の過ごし方について、
対処法まで準備し、それをさも熱っぽく語る元同僚の証人。
なかなかの役者である。

ここまでは「アズミ」と語る若い弁護人の狙い通りであろう。
このアズミという名は、弁護人から証人に向けた質問の度に、
毎回名乗っていたため、嫌でも覚えてしまったが、弁護の宣伝か?

次に証言台にあがるのが、被告の父親であった。
アズミくんは、これで仕上げに入るつもりだ。
切っても切れない腐れ縁~覚せい剤取締法違反~Ⅲへ続く

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