裁判傍聴 ブログ 「ドラマよりもドキュメンタリー」

空いた時間にフラッとプチ傍聴

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業務上横領について

いざ判決の時 ~児童買春他~

罪名及び罰条
児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反。
その法廷刑は、5年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処される。
彫の深い顔に細い目の被告は、傍聴席からぬーっと現れる。
意外に似合うスーツ姿だ。
年の頃は、30代半ばといったところか。

被告は、H23年7月25日、当時14歳の被害者を被告の自宅に連れ込み、
7,000円を渡す約束をして、口淫をさせ、性交類似行為をしたことより逮捕に至った。

ミス・ジャポネーゼの裁判長から判決が言い渡される。

 

***主文

被告を懲役1年6月に処する。
但しその刑の執行を3年間猶予する。

判決理由として、その未熟さに付け込んで児童買春をしたことは悪質である。
情状理由に挙げていた、深夜勤務のストレスがあったとあるが、それは認められない。
ただ事実を認めていること、妻が情状証人として出廷し、
今後被告の監督をすることを申し出ていることを考慮した。

ただ同種前歴1犯あり、前回は罰金刑となったが、
過去にも援助交際をしていたことがあるなどその再犯可能性は決してないとは言い切れないが、
前刑がないことにより、今回に限り執行猶予を相当とした。
* * *
深夜勤務をしていたストレスかぁ・・・。
恐ろしく幼い理由である。

そんな被告は結婚していた。
子どもは居たのだろうか。
何よりも、妻が被告に愛想を尽かさずに、
未だ寄り添うと言っていることが、執行猶予が付いた最大の理由であろう。
それにしても妻は、よほど寛大な人か共依存になっているのかのどちらかであろう。
ただ性犯罪は再犯性が高いと言われている。

被告の緊張感のない顔を見ると、もう二度としないといった固い決意を感じられなかったが・・・。
(了)